XROUND製品を受け取り、箱を開けて外側のスリーブを引き出すときに、パッケージに何か動画のようなものが見えたのでしょうか?
XROUNDは製品を開発するにあたって、音質や聴覚体験、UX、本体設計など製品自体にこだわっているだけでなく、パッケージ設計にも細かく工夫しています。
それで今回は、XROUNDパッケージの設計理念とゲーミング完全ワイヤレスイヤホン「AERO完全ワイヤレスイヤホン」のパッケージ設計のストーリーをご紹介します!
設計理念について
台湾発の新鋭オーディオブランドのXROUNDは、「聴覚体験を再定義する」という自社ブランド理念を貫き、2018年発表の3Dサラウンドプロセッサー「XPUMP」、2020年発表のフィット感追求の完全ワイヤレスイヤホン「VERSA」、また2021年の低遅延ゲーミング完全ワイヤレスイヤホン「AERO Wireless」などの製品で音楽を愛し、オーディオ製品を通してよい体験を追求する人々に、よりよいリスニング体験、より素敵な音をお届けしたいと考えています。
製品設計に関しては、毎回の製品技術記事で皆さんに設計理念と音響学的原理をお伝えしています。
一方パッケージ設計には、「聴覚体験を再定義する」というブランド理念に基づき、「聴覚体験を視覚的にさせる」、「ただの保護用に過ぎないという先入観を覆す」、などのコンセプトで設計しました。
印刷された画像とグレーチング(縦格子)の組み合わせと残像の原理を利用して、外側のスリーブを引き出すことで動的な音波をパッケージに再現しました!言ってみれば「グレーチング動画」ですね。
▼XPUMP グレーチング動画のシミュレーション
▼VERSA グレーチング動画のシミュレーション
▼AERO 完全ワイヤレスイヤホン グレーチング動画のシミュレーション
スリーブを引き出す時に気付きましたでしょうか?まだ気付いていない方は、ぜひ試してみて、グレーチングが見せてくれるかっこよさを味わってくださいね!
これを実現させるために、透明なPETスリーブにオーバープリント(overprint)という印刷技術を使用しました。これによって色再現性を高める(それで画像を綺麗に印刷する)ことができますし、またグレーチングの透明な部分と黒い部分の明暗をはっきりすることもできます。(XPUMPのパッケージについては、更にレンチキュラープリントの技術も採用されています。)
実際に量産の段階では、ホワイトインキ2層+4色印刷+2色特色印刷を施した上で、最後にスクラッチ〔防止オイル/防止剤〕を塗るという9つのプロセスで、このように動的な視覚効果を忠実に表現できたわけです。
▼XPUMP 実際のグレーチング動画
▼VESRA 実際のグレーチング動画
▼AERO True Wireless 実際のグレーチング動画
ここまで読んできて、そのグレーチングは、何を表現していると思いますでしょうか?
そう、パッケージのグレーチングで表現しているのは、ブランド名「XROUND」の発音の波形です!
グレーチング動画のほかにも、
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▶AERO Wireless 製品ページ