開発技術の進歩に伴い、ワイヤレスイヤホン製品は徐々に市場の主流になりました。
ここで「Bluetoothプロファイル」と「Bluetooth音声圧縮コーデック」というBluetoothに関する基本の二つの規格について簡単にご紹介したいと思います!
|対応Bluetoothプロファイルとは?|
まずは対応Bluetoothプロファイルについてご紹介します。
英語では”Bluetooth Profile”という、デバイス(Bluetooth発信側)と完全ワイヤレスイヤホン(Bluetooth受信側)の間の通信方法です。
Bluetooth技術には様々な通信プロトコルがあり、プロトコルとハードウェアの設計を通じ、通話品質と動画鑑賞/音楽観賞に必要な要素を満たします。対応するプロトコルが多ければ多いほど、完全ワイヤレスイヤホンの機能も増えます。
多くの完全ワイヤレスイヤホンは、下記のBluetoothプロファイルに対応しています。
1. cVc™ 8.0:
cVc™はクアルコムの持つノイズキャンセリング技術です。
高性能のDSPにより、通話時のバックノイズを低減し、通話品質を強化します。
2. A2DP 1.3:
完全ワイヤレスイヤホンはこのプロトコルで、音声をBluetooth経由でデバイスからイヤホンに伝送し、音声と映像を同時に再生可能になります。A2DPの下でその遅延をさらに抑え、多くのBluetooth圧縮コーデックをサポートします。
3. AVRCP 1.6:
このプロトコルにより、イヤホンの機能と端末を連携させ、音声と映像の同時利用を可能にします。
4. HFP 1.7:
従来のBluetoothによる音声の対応範囲は300Hz~3.4kHzでしたが、HD Voiceにより高解析の50Hz -7kHz音声品質を実現し、通話が更に明瞭になりました。
XROUNDの完全ワイヤレスイヤホン「VERSA」はこれらのBluetoothプロファイルにすべて対応しており、動画/音楽鑑賞はもちろん、通話機能もできます。
「AEROワイヤレス」はcVc™以外、全部対応しています。
|Bluetooth音声圧縮コーデックを紹介|
Bluetooth音声圧縮コーデックはBluetoothイヤホンの実力を左右する大事な要素です。
ほどんとの完全ワイヤレスイヤホンは搭載チップによって、基本のSBC以外、aptX™、AACという、質の高いBluetooth音声圧縮コーデックにも対応しています。
1. SBC:
SBCはA2DPプロトコル下で最も基本的な音声コーデックであり、すべてのイヤホンがこの規格をサポートしています。 SBCは他のコーディングと比べ帯域幅が限られているため、音声信号を細かく伝送できず、音質はほかのコーデックより低くなります。
2. aptX™:
aptXはクアルコム傘下のCSRが持つ特許です。一般によく使われるBluetooth音声圧縮技術のAAC、SBCよりもきめが細かく、CD音質に近い音質を再現します。ほとんどのAndroidデバイス、パソコン、Macがこの規格をサポートしています。
aptXに対応するには、クアルコムの Bluetoothチップを搭載したイヤホンを選択するのが必要、そして使用しているデバイスもこのコーデックに対応しなければなりません。
3. AAC:
基本規格のSBCに比べてAACは圧縮率がより高く、音響心理学による多くの人の耳の判断基準データを利用しています。このため同じビットレートでもACCはより繊細な高音を表現することができます。ほとんどのスマートフォン/iPhoneでこのコーデックに対応しています。
4. LDAC:
LDACは、SONYが開発したBluetoothコーデックで、990 kbit / sのビットレート伝送をサポートし、デジタルマスターテープに近い24bit / 96kHzの音声信号を提供できます。
LDACはより多い通信量があり、伝送安定性にも厳しく要求されています。そのため、LDACのBluetooth伝送距離と消費電力は一般のAAC、aptXなどのコーデックより低くなります。 現在は機種によって、Android 8.0以降のスマートフォンはLDACに対応していますが、ワイヤレスイヤホンの場合、ほとんどはSONY製品のみ対応しています。
「VERSA」はクアルコムのチップを搭載し、SBCはもちろん、AAC、aptXという二つの高品質コーデックにも対応しています。
一方「AEROワイヤレス」はSBC、AACに対応。
以上、現在の完全ワイヤレスイヤホン製品に対応するBluetooth規格に関する簡単なご紹介でした!
Bluetooth規格の基本を理解した上で、皆様はワイヤレスイヤホンを購入する時の参考になればうれしいです!
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