エージングとは?
「エージング」、英語では「Run in」、「Burn in」と呼ばれています。新品出荷状態のイヤホンやスピーカーなど、一定時間使用を続けることで、内部の構造を馴染ませ、オーディオ製品の性能と全体の音声表現を引き出すための機能です。
エージングの原理
まずは「FORGE NC」のドライバー構造を例として説明していきます。
ドライバーの構造は画像の通り、いろんなパーツで構成されています。中には「振動板」という、音を出すために欠かせない部分があり、そして振動板とイヤホンをつなぐ部分は「サラウンド」と呼ばれます。
新品として出荷されたイヤホンまたはほかのオーディオ製品のドライバーは、振動板とサラウンドの部分がまだ密接している状態で、振動できる「幅の広さ」が制限されていて、スムーズに作動できないとなっています。
一定時間にイヤホンの振動板を振動させた後、イヤホンの内部状態が徐々に安定になり、音声への反応スピードがさらにアップ、さらに各音域の細部に対する表現も増やしていきます。この過程は「エージング」と言います。
エージング後のイヤホンは、全体的なサウンド表現はより開放感が感じられ、新品のような沈滞感がどんどん消えていて、音の表現も柔らかくなり、繊細さも醸し出せます。
なぜFORGEはエージングが必要ですか?
所要時間は?
エージングの所要時間は、各イヤホン製品の仕様によって異なりますが、ドライバー構造と材質で区分し、一般的にプラスチック製の方は柔らかくて、あまり長時間のエージングが必要なく、場合によってはエージングする必要もありません。
しかし、FORGEとFORGE NC 完全ワイヤレスイヤホンのドライバーは、高硬度のチタンを採用しており、その硬度は通常の材質より硬め、そのためより長時間のエージングが必要となっています。
▲FORGE / FORGE NC ドライバー
Bluetooth完全ワイヤレス技術の発展に伴って、有線イヤホンと違って、ワイヤレスイヤホンのドライバーはさらに小さくなっていく傾向がわかりました。
では、どうやって完全ワイヤレスイヤホンをエージングすればよいのか?とXROUND開発チームが考え始めました。
いろんな実験や試行錯誤をを繰り返し、最終的にはエージングさせたいイヤホンのドライバー材質と音響特性を特定し、さらにそれに対して特別なエージングサウンドセットを作成すれば、わざわざエージング音源を探さず、大量の時間を費やす必要もなく、エージング効果が得られる、という結論に至りました。
これはXROUND MyTuneアプリに実装した「FORGEシリーズ専用エージング機能」の開発ストーリーです。
MyTune アプリ
FORGEシリーズ専用エージング音源について
XROUND MyTuneアプリに実装した、FORGE完全ワイヤレスイヤホンシリーズ専用のエージングサウンドセットは、主に10分サイクルで6回再生し、計60分間の再生音源を用意しました。
その10分サイクルの内容は以下のようになります:
- ピンクノイズ:3分。低音域の進度を強化し、サラウンド部分を軟化させる。
- ホワイトノイズ:3分。各周波数を均一にバランスよく作動することで、振動板の振動をスムーズにする。
- 20~20,000Hzスイープ信号:3分。各周波数を交互に変化させ、各周波数帯を馴染ませ、全体的のバランスを強化。
- 休憩:1分。音を再生しない。
まとめ
エージングの原理をわかったうえ、FORGE/FORGE NC完全ワイヤレスイヤホンをお届け後、まずはアプリ内のエージング機能を1~2時間くらい行われるのがおすすめです。ぜひお試してみてくださいね!(強制ではありません)
※エージング中、アプリ画面を開いた状態にしてください。
もちろんエージングしなくても、使用上には影響がありませんので、ご安心ください。
通常使用(例:音楽鑑賞、動画視聴 など)の場合は、約8~10時間にすると、FORGEイヤホンへのエージング効果も得られます。(連続使用する必要がありません)
以上、
エージングの簡単説明とMyTuneアプリに実装した「エージング機能」のご紹介でした!
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